隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

房総・宇藤木川~三郡山

2~3㎞くらい道を歩いた。素掘りトンネルがあった。 適当なところから枝沢を下降し、宇藤木川に入った。 そもそも「字」藤木川(あざふじきがわ)だと思っていたが、「宇」藤木川(うとうきがわ)だったらしい。 沢幅いっぱいの倒木の堰を乗り越えると、なか…

水ノ木沢~菰釣山~カワゴノ沢~荷干沢~地蔵平

729号のスペースに停めて水の木林道を終点まで歩く。世附に入るのは釣り師がいない冬がよい。 2時間ほど、10㎞弱歩けば終点。 入渓した。まだ曇り空の朝で寒かった。 日が差してきてホッとした。ちょこちょこ小滝やナメが出てくる。 C860mの小滝。遡行図のい…

房総・田代川〜元清澄山~本坪井沢~小坪井沢

道の駅の道路向かいの駐車場に停め出発し、明澄橋という橋から田代川に入渓した。 田代川は見所はごくごくわずかで、ほとんどが薄く土砂が堆積しているゴーロ歩きに終始する。長い距離を歩くために来ているので気にすることはない。回廊のような沢床の突き当…

奥美濃・揖斐川 西谷本流~金ヶ丸谷

11/4(土) 夜叉ヶ池登山口(7:00)~椀戸谷C496地点(7:50)~門入(12:50)~堰堤上から西谷入渓(13:20)~金ヶ丸谷・根洞谷二俣(16:20) 11/5(日) BP(7:10)~C1250m付近稜線(14:00)~C1252m小ピーク(14:10)~夜叉ヶ池(14:55)~起点戻り(16:05) ルート☟ 序:アプロー…

ガラン谷

上信越国境 長笹川・ガラン谷(ガラン沢川) 10/22(日) 駐車スペース(6:10)~入渓(7:20)~湯ノ沢(8:30)~白水沢(10:45)~横手裏沢・湯ノ沢二俣(12:50)~草津峠(13:40)~馬止登山口(18:20)~起点戻り(18:40) 参考:関東周辺の沢、ネットでは山紫水明(2015/1…

水無川・デトノオオナデ沢

バカでかいスリット堰堤によって無数の真っ黒に朽ちた大木がバラバラ状態になって堰き止められている光景が実におどろおどろしい。左岸から巻いて沢に戻ると川底が優に10mは上がっており、ゴルジュを埋めるお決まりのゴーロになっていた。これが水無川の手前…

大源太山 丸ノ沢・北ノ沢本谷(B沢) 未満

丸ノ沢出合に架かるでかい堰堤は左岸の崩壊で建設が滞っているように見えた。 北ノ沢出合。右へ。 左がαルンゼなどに向かう大畠ノ沢。 数~10m級の滝が3つ続く。 C970mくらいで右岸に前手沢を分ける。 C985mで本谷(B沢)・中俣(C沢)二俣。左へ。 谷が一気…

赤岳東壁・センターリッジ左スラブ~Aルンゼ

昼頃からガスが出る予報だ。5時。闇が白み始めるくらいに歩き出した。 林道が県界尾根登山道へと名を変え沢筋から離れていくところから、沢沿いの踏み跡を辿って軽く笹を漕いだ。朝露でもう腰から下はびっしょりだよ。傍流が多くて面倒なので適当なところか…

栃ヶ森山塊・小出川中流

9/2~3、栃ヶ森山塊・小出川中流域をうろうろ・・。 非常にマイナーな山域というだけで惹きつけられる魅力がある。とちがもり、というネーミングもすごくよい(どれがトチノキなのか全然分からなかったけど)。そういうわけで、横浜の出発時間が22時30分で、…

入川・真ノ沢

午後から天気が崩れる可能性があったので出発は夜中の3時くらい・・、と思っていたが、全然無理で4時40分出発。樹々に差し込む朝日がきもちよい。 十文字峠からは栃本分岐を経て、股ノ沢林道を下った。オフィシャルでは通行禁止のようだが、ピンクテープが頻…

月山・立谷沢川

いつか行ってみたいなーと思っていた月山。 8/13:姥沢登山口から超お気楽なリフトに乗る。よく整備された登山道を月山まで。月山神社本宮は人混みだったので割愛し、高山植物にあふれる草原を入渓点である清川橋まで標高差1000m下った。清川(立谷沢川)に…

地獄棚"トローン"、他

アメリカで登り込んだ経験をもつ物凄くツヨいパートナーと一緒に行ってた時期があって、彼から面白い話をたくさん聞いた。なかでも印象に残っているものの一つが「トローン(TRON)」(Top Rope Onsightの略)である。日本と同様アメリカでも、トップロープ…

滑瀞谷・火打石谷

余慶橋から丹波川本流に入渓。大きな渓谷でとてもよい。 滑瀞谷出合。く、暗い! 怪しげな暗がりに入っていく。 適当に小滝を越え、 沢が左に曲がるところで、 ガイドブックによると10m滝らしい。10m? もうちょっと小さめかな。 10m滝の巻き。左岸のルン…

金峰山・千代の吹上 第四岩稜~白い尖峰

大系によると「金峰山の五丈岩の左手に、高距150~200mの金峰山では最大の岩場がある。いわゆる千代の吹上げと称する岩場で、第一岩稜、第一フェース、第二岩稜、第二フェース、第三岩稜、第四岩稜で構成されている。~~うにょうにょ~~、訪れる人も少ない…

千丈峰・倉谷 小ギラ〜大ギラ第三スラブ

大ギラ第三スラブこの見た目こそ「ギラ」たる所以か。上部で左右に分かれており、より奥まで伸びていそうな右を選んだ。スラブは思った以上にどこまでもつながっていて、出合から稜線まで標高差250m、スラブ通しでスタコラと登った。 ここは糸魚川市、日本海…

五郎山南壁トラバース満喫、マキヨセ本峰リッジ

ずいぶん久しぶりに五郎山を訪れた。 Aさんと2人、年の差おっさんコンビで、いつもどおり他愛もない話で盛り上がりながら急登をあえぎ、マキヨセの岩壁基部を藪こぎでトラバース。 以前偵察したときに目を付けていた、ピラミダルな山容が臨めるポイント。登…

和名倉沢

3/4~5 奥秩父 大洞川支流・和名倉沢 初日 雲取林道のヘアピンのスペースに駐車。林道脇から吊橋へと続く踏み跡を下りて行った。途中で踏み跡がが崩れていたので、吊橋は使わず沢に下り渡渉した。 大洞川上流側から、写真左の和名倉沢出合を見やった。出合、…

竜喰谷

石楠花橋に車を停め出発した。 一ノ瀬川本流を数分下り竜喰谷出合。 最初の幅広5mは右壁。 最初のゴルジュになり、 4mCS状(?)はたしか左岸巻き。 沢はいったん開けナメになり、 右岸の支流と思しき氷瀑。 なかなかな光景が近づいてくる。 精錬場ノ滝8m。右…

冬の玄倉川中流

玄倉林道から。 小川谷出合から玄倉川本流に入渓。 10分も歩くと最初の堰堤。左岸から林道に上がって巻いて、車道で沢に戻る。 次の堰堤まで小一時間の沢歩き。陽当たりがよいところは明るく、わるいところは寒々しい、二面性の冬沢。 女郎小屋沢前の堰堤。…

丹沢 玄倉川源流 熊木沢・箒杉沢・鍋割沢 未満

沢登りの対象として玄倉川の支流には多くの登攀的な好ルートがあり、本流も中流域では綺麗な渓谷の遡上が楽しめる。しかしながら、ユーシンロッジ付近の二俣で檜洞沢に水流を分けた後、本流は遡行の対象から跡形もなく消え去ってしまう・・。まぁそりゃそう…

丹沢・水沢川伊勢沢左俣

温度計がマイナス3度を指す寒々しい林道ゲートに停めて、ブルブルしながらお仕度。奥に伸びる2本の林道のうち、右側の伊勢沢林道を約1時間だらだらと歩く。途中、音見沢橋、焼小屋沢橋と支流をまたぐ。林道と並走する本流筋を何度か見やったが、沢を流れる水…

房総・木和田川〜小糸川右俣

土曜日は曇りときどき雨くらいだと思っていたが、一日中雨らしい。えー、やっぱ行くのやめようかなぁ。でも今日行かなかったら明日は明日で面倒くさくなって結局またお山を歩かない週末になりそうだ。もう何も考えずに行こう。気温は高いみたいだし、房総の…

大菩薩峠

大菩薩は結構好きなお山で、そんなに沢山ではないけれど、何回か行ったことがある。 20代半ばの頃、終電つづきの仕事で精神的に追い込まれ、山なんかとても行けない生活に陥ったときに、いや、やっぱり行きたい、軽いとこなら何とか・・、と思って行ったのも…

丹沢・ハタチガ沢

お互い色々あって今年は一緒に山に入れていなかったJunさんと、1年以上ぶりに再会して、軽い沢ハイキングに出かけた。 土山峠からの湖岸道をひっそりと歩き、山越えしてハタチガ沢の出合いのほうに下りた。これは"廃キング"の人たちご用達(?)のルートらしく…

西上州・鷹ノ巣岩〜碧岩〜大岩

鷹ノ巣岩、碧岩、大岩という3つ並んだ岩峰を一筆書きで登る、というプランです。 西上州は私はあまり来たことがなくて、若いころに表妙義の縦走と、数年前に星穴、大ナゲシ北稜(だっけ?)に行ったことがあるのみ。ロープをちゃんと出して登る山行は今回が…

懊悩のつづき

前編:4/23 懊悩 対峙 4/23に落石で右手を負傷し敗退した"女~~~沢"に、6か月経った10/28、ようやく行った。いままでも行く機会がなかったわけではないけれど、頼りになる誰かと一緒に行く前提で機会をうかがっていたのだ。しかしながら、結局誰にも同行を…

丹沢・女郎小屋沢

下降点。女郎小屋沢を臨む川原にお花が手向けられていた。手を合わせた。 入渓してすぐ出てくる堰堤は、ピンクテープに従って左岸をトラバースする踏み跡から巻いた。 2m滝。最初の滝。 3条15m。巻けるものは巻く方針なので、右岸巻き。落ち口へのトラバース…

仙ノ倉谷・ダイコンオロシ沢

1泊2日で仙ノ倉谷に入り、昨日は西ゼンを登った。今日は東ゼン予定だったが予報通り天気がイマイチなので、代替案のダイコンオロシ沢を選んだ。ダイコンオロシってネーミングには興味を覚えざるを得ないが実際はどんなところだろう。 仙ノ倉谷C1000mくらい右…

仙ノ倉谷・西ゼン

昨年雨飾山の難ルートにご一緒したNさんと、初めてお会いする若いYさんと3人で、1泊2日の楽しいスラブ滝の旅。今日は西ゼン、明日は東ゼンを巡る予定だが、明日は悪天の可能性大・・。そのため代替案として支流のダイコンオロシ沢をピックアップしている。お…

下又白谷前壁

朝7時前、うすら寒い高曇りのなか徳沢の手前で下又白谷を遠望。 ガレの谷に入る。数年前の台風で下流は大分荒廃が進んだらしい。また穂高は地震による影響も大きい。 陽が差して快晴になる。小一時間ガレを歩き眼前に迫ってきた「前壁」を見やる。広大な前壁…