5/20~22 宮崎クライミングツアー2017
with Wさん
5.20 比叡山1峰 第1スラブノーマル(核心のピッチのみスーパー)<7p>
5.21 雌鉾岳 大長征ルート<11p>/大滝左ルートもどき<6p>
5.22 比叡山1峰 ニードル左岩稜スーパー(3p)~サマーホリデイ83(2p)継続<5p>
5/20 比叡山1峰
・第1スラブノーマル(核心のピッチのみスーパー)<7p>
車を走らせていると1峰が眼前に現れる。左のちょこんと出ている岩峰はニードルだ。トイレの駐車スペースから岩場の第1スラブの基部まで歩いて3分くらいとすごく近い。
名前はスラブだが、リッジ登り・ちょっとクラック・核心は普通にフェースクライミングと内容は多岐にわたる。この岩場を感じるよい1本目になった。写真はスーパーの5p目の出だし。
5/21 雌鉾岳
・大長征ルート<11p>
1~3p:130mほどスラブを上がる。トポではⅣ程度だがしっかりスメア主体のスラブ登り。
1p:自由すぎるWさんが我慢しきれずフリーソロで行こうとするので、あわててビレイオン。
2p:取り付から見える2本の木のうち、下の木まで。
3p:上の木まで。本来、こちらのラインは美しいトラバースルートであり、大長征ルートとしてはもっと右寄りのラインが正式と教えて頂いたが、取り付から上の木まで一気に登って行くこのラインが自然に見え、登りたくなってしまう。
4~6p:4pから本格的にトラバース。露出感もさることながら一部にクライムダウンもあり、なかなか充実する100mくらい。Ⅳ~Ⅴ。本当にすばらしいピッチだった。
4p:出だしの2~3手が微妙に悪く、これがⅣ?!と一瞬ビクつくが、その後は歩き以上登り未満。
5p:3歩ほどクライムダウンし、あとは向こうに見える終了点までトラバース。遠いピン間のボルトルートなので、リードよりフォローのほうが怖いと思う。
6p:フェースっぽい内容。中央バンドに至る。
7p:中央バンドをほぼ真横に70mくらいコンテでトラバースし、大滝左ルートの終了点まで。すばらしい解放感。バンドから上部は明らかに傾斜が立ってくる。
中央バンドを振り返った。
8p:ヘッドウォールへ向けここからは大滝左ルートを上がる。トポでは5.6の30mだが・・緊張感あふれるいかにもスラブな内容。いまにも剥がれそうなフレークをさわったり乗ったりする必要があり、そこはちょっと気持ち悪い。
8pのフォロー。
9p:核心ピッチ。40mほどのトポ5.7だが体感では5.8~5.9。遠いピン間でスメアトラバースなど、心も問われる楽しい内容。支点は少ないが、ルート上部ではカムが使える。一の坊主基部に至る。
一の坊主基部の終了点。でかい。
10p:右から一の坊主・二の坊主・三の坊主とならぶヘッドウォールを、二・三の基部までトラバース30mくらい。いちおうロープを出した。
11p:二の坊主のクラックを登りトップへ。15mくらいⅤ?。
雌鉾岳山頂。やはりトップに抜けるルートはいいですね。
・大滝左ルートもどき<6p>
大長征ルートを下りたあと、「大滝左」「大滝右」それぞれのエリアを偵察。右エリアのトイ状滝の釜では、Wさんがいつものように全裸で泳ぎ出した。
右エリアは全体にボルトが錆び錆びで打ちかえられていないようだ。パッと見で登ってみたいラインもあったが止めにし、左エリアに移動した。左エリアではいくつか候補が上がったが、結局「大滝左ルート」を下部から登ってみようということになった。
1p目は1ピンとったあとのスメアの乗り込み立ちこみが悪くて怖い。その後もなかなか悪くて怖い。2p目では右上のところ間違え直上してしまい、別の複数ルートの遠いボルトをつないだだけの完全なミスピッチとなった。ルートを読めていない。修正してルートに戻るのは諦めて、そこから中央バンドまで適当に上がり、大長征ルートのときと同じように大滝左ルートに合流し直してリード順をかえて再登した。
写真は「大滝」。すべやかに巨大なナメ滝が流れ落ちている。水量も豊富。
5/22 比叡山1峰
・ニードル左岩稜スーパー(1~3p)~サマーホリデイ83(1〜2p)継続<5p>
看板ルートのニードル左岩稜はカタカタ動くフレークが多くてちょっと怖かったが、とても充実できるルートだ。。スーパーの1pはトポⅥ(体感5.10b。下部のムーブは緊張感MAXだった)、2pはトポⅦ(体感5.10c/d。小柄な人は出だしの乗り移りが相当厳しいだろう)と、難しく感じた。3pはニードルの頭へ抜ける解放的なピッチ。懸垂下降50mでサマーホリデイ83に継続。こちらもピッチの長さもありよいルートだった。
サマーホリデイ83の2p目終了点から「ニードルの頭」。
ニードル左岩稜3p目。
サマーホリデイ83の1p目。序盤、遠くない間隔でボルトが打たれていたのが、終盤になると簡単だからか全く無くなり面食らった。
ノルマと勝手に思っていた30ピッチが登れたと思っていたら、29ピッチでした。しかし天気にも恵まれとても満足です。
ここはずっと行きたいと思っていた、僕の父の故郷である宮崎の岩場で、たった3日間でしたが、初めて「クライミングツアー」なるものができました。2泊させていただいた「庵鹿川」でも楽しく過ごさせていただき、ありがたかったです。「先人」の方々と向流できました。
自分のなかでは「大長征ルート」が圧倒的に印象に残りました。
この界隈ではクライミングだけではなく、沢登りでも行きたいところがまだまだたくさんある。毎年のように行けたら理想的ですが、どうかな(^_^;)