隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

岳沢、前穂

2017年5月から今年で丸3年。時が経つのはかくも早いものかと、今更ながら驚く。3年で俺も白髪が増えまくったなぁ。いろいろな愚にもつかぬ想念が湧くけれど、それらは自分の胸にしまっておきたいと思う。

多分これから上高地を歩き出し梓川の向こうに真っすぐに伸びる岳沢の真ん中を見上げるたび、いっとき感傷的になるだろう。とりあえず挨拶しよう、また来ましたぜ、と。そのような瞬間は山に登っている限り末永く大事にしたい。

急登にあえぎながら、貸してもらった紐締めのクランポンで、前穂に登った。ひとつの区切り。