麻苧自然公園駐車場(7:05)~御岳(8:55)~丁須の頭(9:45-10:10)~三方境(11:35)~谷急山(13:05-13:25)~大黒乗越手前の引き返し地点(14:05)~三方境(15:35)~国道92号(16:40)~起点戻り(17:35)
装備:ヘルメット
ルート☟
入山川と中木川のはさまれた裏妙義の尾根の等高線が綺麗で長く歩けそうな気がして、できれば端から端までと計画してみた。が、登山道未整備なバリエーションの扱いになるところについては特に何も調べておらず、結局エスケープ。端まで・・という計画は妄想に終わった・・。
麻苧自然公園駐車場から出発し、登山道を産泰山、御岳、丁須の頭。三方境を通過して、谷急山を分岐からピストン。そこまでは普通だったが、分岐から大烏帽子への最初の岩稜の下降で不安を感じたので、安パイに来た道を戻って三方境から並木沢コースで下山した、というわけ。ヘルメットのみの軽装だったもので。
でも久しぶりに訪れた妙義のお山。楽しい登山だった。安中市の登山文化には畏敬の念すら抱きますわ。
駐車場から出発して麻苧ノ滝。右岸へ進む登山道を歩く。

と、いきなり品質低めのトラロープが出てきてちょっと引いた。壁も濡れていて軽くヌメっていた。逡巡していても仕方ないのでロープをテスティングして、一気に登った。そのあともちょっと渋い。濡れていてズブズブ。

さらに出てきた滝を左岸から斜面巻きした。目の前はなだらかな尾根になり、やっと落ち着いた。

おそらく正規(?)の登山道は沢筋をもっと横断した先にあったようで、私は横断途中から登り出してしまったようだ。

一か所やせ尾根。

C700mくらいで尾根が収斂し正規の登山道と合流した。

明るくなってきた樹林帯。

と、産泰山を通り過ぎ、C750mくらいで急に岩壁に行く手を遮られた。えー、右壁をあぶない岩登りトラバース?!と思ったが、左から大きく巻く道が伸びていた。


行者が修行してそうな洞穴を過ぎ、

鎖ぜんぜん要らないくらいの軽いスラブを過ぎ、

御岳についた!もうすでにちょっとお疲れモード入ってきてる。


御岳を歩き出し1分で、ついに丁須の頭が遠望できるところに来た。

鎖。

なんかすごい隙間。

鎖じゃなくて綱。

近くなる。

丁須の頭直下は岩壁で入山川側から大きく巻くようだ。

なんか悪そうな鎖場。

鍵沢コースと合流し、

直下から見上げる丁須の頭。鎖を登り、

なんか出だしがちょっとハングしていて露出感のある頭も鎖を登り、

丁須の頭のピーク。一応登っておいたわ。

来た道のりを振り返った・・が、どこをどう登ったのかまったくわからん。

しばらく休憩して、後にした。先が長いからな。

と、すぐに15mくらいあろうかという一部垂直になる鎖の下降。

そして赤岩は中木川側からえんえんと巻くようだ。

赤岩を見上げた。

圧巻のトラバース道。これを整備して登山道にしているんだから安中の登山文化はホントに只者じゃないな。

赤岩が終わり、途中奇岩をはさんで、奥に烏帽子岩。

烏帽子岩も中木川側から巻くようだ。岩を登っていく的な踏み跡も見られたが、ロープで遮られていた。今日は私も軽装なので普通の登山として、素直に巻きますわ。

巻き終わりから烏帽子岩を振り返って。藪でぜんぜん見えない。

入山川側も踏まれていたので少し行ってみたら烏帽子岩の壁が見れた。登れば登れそうな気もするがプロテクションは難しそう。北烏帽子沢(?)といった入山川からの沢登りでこの辺に詰め上がってくるのかな。雰囲気的に烏帽子岩は普通に登られている感じ。

見晴らしの岩に乗って、やっと烏帽子岩の全景を見れた。

ちなみに左から烏帽子岩、赤岩、彼方に丁須の頭。面白い地形。

登山道は下り基調になり三方境。ちょっと休憩。

三方境からきつかった・・。アップダウンが多くて腹立たしくなる。完全なるお疲れモードで久々に出てきた鎖を登る。

谷急山が見えた。ピストンだから行くのはダルイんだけど行く。

また途中ですごい隙間。

これが大烏帽子と谷急山を分ける分岐。

そして本当にお疲れモードで、ようやく

谷急山に着いた。大休止だよ。

来た道のり。うーん全然わからん。

表妙義のギザギザ。ずいぶん前に登った。もう20年くらい前だな。

これがこれから進もうという大烏帽子、小烏帽子への尾根。遠目には新緑が覆いかぶさっていて緑の尾根って感じなんだけど。

分岐に戻って大烏帽子への尾根を進むと最初に出てくる岩稜で大いに不安を感じることになった。

岩稜は急角度に落ち込んでいて先が見えない。これをオンサイトでクライムダウンする気にはならない。すくなくとも懸垂で探りながら下降すべきポイントだ。今日ロープなんか持ってきてないんだよ。

したがって地形的に緩い中木川側を巻こうと岩稜基部沿いに斜面下降していったが・・、

ルンゼ状に落ち込んでいるとこまで来たが・・、

容易には尾根に復帰できない地形。基部から観察する限り、私のように巻かずに岩稜通しでいくのが正解だと思われたが、ちょっと無理でしたね。時間もかかりすぎる。1分だけ考えてエスケープすることに決めた。

エスケープといっても安パイに来た道を三方境まで戻ってちゃんとした登山道を下山することにした。谷急山の北尾根を拾おうかとも思ったが、どんなルートなのか知らないし、エスケープな以上もっとも安パイな選択をすべきだよと思ったね。また腹立たしいアップダウンを戻るハメになり大変お疲れですがね。

並木沢コースというルートを1時間くらいでバーッと下った。

楽しい登山は終わり、里に戻った。

帰りの国道から。

今度は多少の装備をもって訪れたいですね。
西大星にも行ってみたいしね。それに人が少ないのがなによりよい。アップダウンは腹立たしくなってくるものの、体力トレーニング的にはとてもよいと思う。妙義を自由に歩けたら自信になるでしょうね。軽装登山て感じで来たんだけど、いやー疲れたわ。