隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

中川川・箱根屋沢

 

箱根橋(6:45)~F1 2段15m(7:15)~F3 12m(7:55)~F4 12m(8:20)~F7 2段20m(9:45)~F8 15m(11:20)~F9 10m(13:10)~C800m付近稜線(15:05)~起点戻り(15:45)

装備:ハーフロープ50m*2、補助ロープ20m、カム2セット、ハーケン・ハンマー

参考:丹沢の谷200(Fナンバーは丹沢の谷110を参考)

ルート

 

 

F1~9が短い間隔で現れるゲレンデ的な沢。

晴れる予報だったが実際はどんよりした曇りでときどき小雨が降った。沢床は終始暗く、陰鬱な感じだった。

7人もメンバーがいたので4人・3人で前後を分けて行動管理したが、F7くらいで、予想どおりの団子状態になった。長い待ち時間が発生したとはいえ、みんなで「寒い!寒い!」「雨具着るとあったかい!」などと他愛もない会話をしながも割とスムーズに登れた気がする。

 

箱根橋から入渓し、堰堤で埋まった沢床から二俣を通り過ぎると、

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沢って感じになりすぐにF1が見えてくる。

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F1(2段15m?)。滝は基本的にロープを出す方針。これぞⅢ級!って感じのちょうどよい濡れ登攀だったなぁ。

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F2(5m)。石積堰堤の上にある5m。残置ロープも完備されてる。石積は真ん中を登って、F2は水流左を抜けた。ここは各自フリーで。

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F3(12m)。遡行図には左がⅢ級と書いてあったが、登った右もⅢ級だった。ちょうどよい!

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F4(12m)。右壁を上がって、左上するガタガタしたクラック沿いを登った。ちょっとだけ怖いⅢ級である。クラックに乗り上がるところがやや傾斜が強くなるが、スタンスがしっかりしてるので問題ないだろ。残置もたくさんあるし。後続のために堆積した落ち葉を綺麗にしながら登った。親切だろ?

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F5(8m?)。上の方に見えるやつ。左から登ろうとしたがすごいヌメってたので、右のルンゼっぽいとこから巻いた。

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F6(2段15m)。右から巻き登って、落ち口にトラバース。トラバースポイントにボルトがある。

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F7(2段20m)。取り付きでは左側の岩にこれみよがしにリングボルトが打たれていて、アブミを使って乗り越えてけと誘っている(ポケットガバがつながっているのでフリーでも登れる)。そこから残置スリング2本でA0し、だらぁーんと垂れたオレンジの残置スリングを掴んで水流にトラバース。水流に乗るところがちょっとだけ怖い。そこから落ち口までは簡単だ(と思ったがね)。遡行図のⅣ級という表記は妥当だと思いましたね。個人的にはこれが今日の核心。

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リードで取り付いてもらったNさんが、だらぁーんと垂れたオレンジを掴もうと手を伸ばす、の図。

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F8(15m)。人工登攀の滝。遡行図的にはこちらが核心だ。両岸高く、暗さも増し、陰鬱さも増す。さっきから小雨も降ってるし・・。私がリードで取り付いたものの、近眼なので残置がどうつながっているのか、暗くてよく見えない・・、なんか怖いよ、と思ったもののそれは実に束の間のことに過ぎず、1本目にアブミをかけて乗り込んでみると、これでもかと連打された残置の行列が目に飛び込んでくる。身長が高くない私でも上段に乗る必要はほぼない。ワーッと架け替え登る。ただ楽しく重心移動にいそしんでいれば落ち口まで行ける。それが感想。

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・・しかし、アブミに慣れていないメンバーはもちろん四苦八苦するわけですよ。私はフォローの登りが見えるところまで降りて、みんなの動作を観察タイム。こんな簡単な作業、なぜにできないものですかね?などと感じの悪い言葉を吐きそうになるが、足首を回せだ、アブミ移動の際はいきなり上段に行こうとせず下段で重心を移動するだけにしろだ、股の前に空間を作って足を上げろだ、好き勝手な指摘をしまくった。ふん、私も偉くなったもんだ。

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指導者づらしてゴチャゴチャ言ったけど、上手になるかどうかは本人の問題なので、自分としては出来はどうあれ楽しければそれでよいのでは、と思ってしまうね。他人事なのかな結局。アブミについては私はいきなり出来たクチなもんでな。

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F9(10m)。これも人工で登るんだと。F7をリードしたNさんに取り付かせたが、なかなかアブミの使いに苦労している様子で、試行錯誤を重ねて抜けていった。最後の乗り上がりで、人工からフリーに移行する動作が実際以上に難しく、そして怖く感じるのであろう。人工登攀あるあるですよね。あとフリーに移行した後、つい上がりすぎてアブミが回収できなくなるのも。

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さてもう内容的には終わりなはずなので、小雨だし寒いので、

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C730m二俣の手前で左岸を登って、屏風山東尾根を最短下山して終わりにした。

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大人数の行動は得意ではないし、好きでもないわけだが、なんでか今回はとても楽しかった。たぶん皆が楽しんでくれているのを感じて、自分も知らず知らずそれに同調していたのであろう。ただ、先輩づらしてああだこうだ言うのは、そういう役割が必要だと思うからそうはしていたが、性に合わないし、正直疲れた。つまり、とても楽しかったし、それと同じくらいとても疲れた。

あと下山でヒルがかなりついた。本当に丹沢はどこもかしこもヒルの山域になってしまったんだな、と改めて思った。ヒルがつくはずもないくらい爆速で下山する歩きの技術と脚力・体幹が必要だ。

やっぱ常夏の丹沢だから、冬だな。