早戸川橋(6:15)~金沢林道終点(7:10)~Co725m二俣(8:20)~Co1060m脱渓(10:10)~Co1200m付近栂立尾根(10:50)~鐘沢ノ頭(11:00)~起点戻り(12:30)
装備:なし
参考:丹沢の谷200ルート(初版)
ルート☟
約半年ぶりの登山。丹沢の宮ヶ瀬鐘沢へ。
「鐘沢」なのか、「金沢」なのか、表記のゆれがあるようだが、個人的には「鐘」という語感になにか惹かれるものを感じるし、鐘沢がいいかな。金の沢っていうと、金の採掘じゃないけど、俗っぽい生活実利の臭いを感じる一方、鐘の沢はどことなく透き通った神秘の香りが・・、別にしないか。
まあそれはどっちでもいいんだけど、久しぶりにちょっと自然のなかを歩ければよいのだ。宮ヶ瀬鐘沢。まぶたを閉じてその光景を思い浮かべてみれば、反響する鐘の余韻に浸れる気がする。ふっと気づくと辺りはしんとした静寂で、枯れた里沢にぽつねんと一人突っ立っているだけだ。さっきの鐘の音はなんだったんだろ、なんてな。妄想して楽しむ分には自由だろ。
早戸川橋から歩き出す。妄想と現実には乖離があり、自分の体調はいまいち。歩き出すと杉植林が多くて、花粉症の自分としてはギョッとした。金沢(鐘沢じゃなく)林道を小一時間ほど歩き終点。そこから入渓・・と思ったが、巡視路らしき踏み跡が右岸に左岸に伸びているので拾って歩いた。




里沢の冬は大変に渇水なので遡行図と滝があまり一致しない。滝と認識せずに通り過ぎてしまいがちだ。これといって変化がないため粛々と歩く。




ワイドクラックの岩があった。・・いや分かっている。沢の光景が魅力的に思えないから、こんなちょっとした岩の造形に注目して「登れそう」とか「何番カムが入りそう」とか、どうでもいい現実逃避をしている。

Co725m二俣。

全然ないと思っていたけれど、雪が付き始め寒々しい雰囲気になった。



5~10mの滝が連続するゾーンに入ったようだ。結構ヌメるし、ところどころ凍っているので、チェンスパを履いて慎重に登った。



この外傾した右壁を越えると、

5m滝(?)。

次いで10m滝(?)。これは左奥が簡単になっていてほとんど歩いて通り過ぎた。


沢床は雪が多くなってきて、踏み抜きながらの歩きになる。ズボッとなるたび腹立たしさと、お疲れモードが募る。



多分遡行図で最後の滝。登るためには左足を数秒水に浸けねばならずならず、親指に豪快に穴が空いたネオプレンソックスではさすがに冷たい!ってなった。

滝を越えて5分くらい歩いたが、足取り重く、正直いってヘロヘロだ。それに・・、鐘の音は聞こえなかったどころか、道中で鐘というワードを思い出すことなど一度もなかった。分かりきった結末に、そりゃそうか、と一人ごちる今日この頃。つまるところ、去り際を悟った。右岸は雪で影、左岸は土で晴れ。源頭の本間ノ頭や丹沢山へ行けないのは残念だが、左岸を詰めて最短下山することに。

沢にお別れし適当にルンゼから枝尾根を登って、


栂立尾根に出た。

今日の区切りのピークとなった栂立ノ頭。とっても気持ちのよいところだった。あったのかもしれないが、山頂を表す標識は見なかった。

杉植林ど真ん中をくしゃみを連発しながらバーっと下り、

早戸川橋に戻った。

山行計画はもう少し壮大(?)で、宮ヶ瀬鐘沢を抜けたあと、三峰尾根から丹沢のブナの名所たる「堂平」を周回し、丹沢山までつなげて25kmくらい歩くつもりであった。が、ふがいなく短縮下山・・。計画では実際は堂平がメインの目的だったので、別の機会にきっと行くことにしよう。
下山後、「別所の湯」で温まりながら、せっかくの登山なのに物足りない結果となったのを、否が応にも自覚せざるをえない。花粉もひどかったし、山にフィットできないまま終わってしまったなぁ。はっきり言ってあまり楽しめなかった。だから、聞こえもしない鐘の音がどうとか・・、クソみたいな軽い妄想で自分を誤魔化すしかできなかったってわけ。
時間もまだ昼すぎ。
風呂あがってから、本厚木のDボルダリングに行った。だるい体に鞭打って登り続け、正真正銘、自分に罰を与えたがごとくボロボロに疲れ果てて、帰宅した・・。
おわり