初日は昼から七面山登山道をヘロヘロでハイクアップ。下降点を確認しギアをデポ。楊枝ノ森あたりの草原から七面山南壁が遠望でき、「わ~~」と思って疲れが若干飛ぶ。楊子ヶ宿小屋へ着き、水場を確認。チョロチョロだが水が出ていて助かった。出てなかったら撤退だったかも。秋は確実に涸れてるだろう。
翌日は陽が出る前の3:45に出発。5:30すぎに取り付き到着。6:00に登り始めた。最初の3Pはアプローチピッチで、4Pから壁が始まるようだ。全体的に岩は硬いが、壁の表面にはまっているだけの浮石がカツーンと欠けることが少なくなく、ホールド・スタンスのテスティングと慎重なスタティックムーブによって、足で登るルートである。一方で、ボルトはラインが明瞭で、かつ核心部分は短い間隔で打たれているため、ランナウト感はほどほどで、RFに難しさはさほどない。親切なボルティングだ。12P中、クライミングはコンテピッチを除いた9P。荷物を背負ったフォローがつらい。スーパークライマーのパートナーはサササッと登り、私はハーハーゼェゼェだったが、8時間弱でトップに抜けた。水は3リットル持ってたが、1リットル余った。
もうちょっと気合が入ってる時代だったら「多分二度と来ないからリード入れ替えてもう一回登って帰りません?」て言ってたのでは・・、と思ったけれど、無論そんな気力はなく、即下山。駐車地の手前の渡渉点で裸足になり、疲れて熱を持った足をクールダウンしたのが、とても、とても・・、気持ちよかった。
6/6 駐車起点(12:30)~七面山東峰(15:25)~楊子ノ宿小屋(16:40)
6/7 楊子ノ宿小屋(3:45)~鞍部デポ(4:40)~南壁取り付き(5:35)~Long Hope(6:00-13:45)~七面山東峰(14:00)~鞍部(14:15)~起点戻り(16:25)
装備:60mシングルロープ*1、クイックドロー*18(うちアルパイン*6)
ルート☟