729号のスペースに停めて水の木林道を終点まで歩く。世附に入るのは釣り師がいない冬がよい。
2時間ほど、10㎞弱歩けば終点。
入渓した。まだ曇り空の朝で寒かった。
日が差してきてホッとした。ちょこちょこ小滝やナメが出てくる。
C860mの小滝。遡行図のいう3m。右岸を高巻き。きれいなトラバース道が伸びていて助かる。
奥に見えてくるのは・・
C900mあたり、遡行図のいう2段10m。右側が階段で楽しい。
たぶんこれがC950mくらいにある、遡行図のいう2条8×15mだと思うんだけど。これの上はナメが結構続いている。
ちらほらと雪が。
C1010mくらい、遡行図のいう3段8mか。左から簡単に登れるようだが、右端を登った。ホールドがつながっていて、意外にムーブもあって楽しい。
登ったあと振り返って。
またちょっとナメがあって、
C1040mの3俣。実際は2俣が2回連続する体。なんと!水ノ木沢は左俣だが右俣のほうが水量がぜんぜん多い。水量比はっきりいって1:5くらい。まぁ、左俣をとりあえず選んだ。
あっと言う間に水枯れし、薄い雪景色。左岸の枝尾根を拾って上がることにした。
登るごとに雪景色が色濃くなりとても楽しい。曇ってきたのもよい。あとヘロヘロ。
登山道に出て5分で、はじめて訪れる菰釣山の山頂へいざなわれる・・。
はっきり言ってちょっとイマイチな山頂だったので、素通り。
東に伸びるシキリ尾根を下降。適当なところからカワゴノ沢へ。
雪景色から冬枯れの里沢へ戻った。
カワゴノ沢は苔と岩と小滝。
C790m二俣。ここから荷干沢となる。
荷干沢はどこでも泊まりたい放題。
堰堤が出てきて、
そのまま林道末端に出て沢歩きは終わりに。
これが白水沢橋。ガードレールがきれいに残っている。
そしてこれが来てみたかった地獄平。いまは草原だが、かつて杣人の集落があったそうで、そんな場所に特有の気配というか、残滓というか、不思議な空気感が心に残った。はっきり言ってとても気に入った。また来たいなぁ。
地蔵尊と山の神。大事にされている様子が分かる。往時のお祭りなど、どんなだったのだろう。
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帰りの林道でたまたま振り返ったらトトロの形をしているという杉の木のアヤが見えた。まったくの偶然で驚いた。
大又沢ダム。地獄平から7~8㎞歩いて起点に戻った。
駐車スペース(6:20)~水ノ木沢入渓(8:20)~稜線登山道(11:25)~菰釣山(11:30)~カワゴノ沢(12:10)~荷干沢(12:30)~地獄平(13:40)~起点戻り(15:10)
参考:丹沢の谷200ルート
ルート☟
地蔵平は行ってみたいと思ってたとこで、やっぱり不思議なぬくもりをもった空間のように感じられ、とても気に入った。帰ってから往時の地蔵平を知りたくなりネットで検索してみたところ、以下の2つのクラシカルなウェブサイトに行きつき、どちらも大変興味深く読んだ。興味があれば。
後者の方は楽しい丹沢の書籍も出されていてさっそく購入して、これも大変興味深く読んだ。
●岡澤重男(s-ok):誰も知らない丹沢、風人社、2006
さて、次はどんな山行計画を立てて地蔵平を再訪しようかしら・・。