隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

入川・真ノ沢

 

午後から天気が崩れる可能性があったので出発は夜中の3時くらい・・、と思っていたが、全然無理で4時40分出発。樹々に差し込む朝日がきもちよい。
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十文字峠からは栃本分岐を経て、股ノ沢林道を下った。オフィシャルでは通行禁止のようだが、ピンクテープが頻発していて思ったより親切だ。慣れていれば迷うことはないだろ。
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8時に真ノ沢出合に到着。ひさびさの奥秩父の森の源流。足を水に入れると思ったよりも水温は低い。ひんやりとした静謐さが足から五感に染みわたる。すでにすごく楽しい。
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沢の感じからすると、真ノ沢には今日は誰も入っていないようだ。しばらく歩き・・、
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一つ目のゴルジュはこの小滝を胸まで浸かって登ろうとしたが、落っこちてずぶ濡れになりそうなので断念して左岸巻き。
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ゴルジュはその後も2つ3つの登れそうにない連瀑になっていたので、無駄に突破しようとしなくて正解だったようだ。踏み跡は、釣り師も入っているだろうし、とても明瞭。
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そして適当なところからテンカラ竿を出して釣り上がることに。
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秩父イワナらしくオレンジがとってもキレイ。
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これが魚止めかなぁ。竿を振って釜のポイントに毛鉤を投げ、それが着水するやいなや、突如いままでにない引きで竿が持ってかれた。あたふたしてしまって、手元までなんとか引き寄せた挙句、バレた。尺はありそうだった。初の尺だったかもしれんのにな。そんなものか。ここで竿を仕舞い、滝は右岸から巻き。
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1時間半ほど遊んだ。ここからは沢ハイキングモードに戻るよ。このへんは二つ目のゴルジュらしい。この小滝は左岸を登った。
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また小滝を直登したりへつったり。
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ゴルジュが終わり、ゴーロを歩く。f:id:Kakuremino:20230821225726j:image

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と、絶対熊が寝てそうな洞窟。なんかヤバい雰囲気出してた。気のせいかね。
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赤テープと看板が真ノ沢林道との近接点を示してくれている。千丈ノ滝はもう間もなくらしい。すぐに武信白岩沢出合を過ぎ、おー、圧巻の・・
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千丈ノ滝が迫ってくる。
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なかなかの豪瀑。f:id:Kakuremino:20230821225658j:image

 

ちょっとだけ戻ると踏み跡が上へと伸びている。しばらく辿っていると、明瞭な踏み跡に出た。これが真ノ沢林道だろ。よい踏み跡だなぁ。
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なんと驚くべきことに、真ノ沢林道はこの出口のような隙間からちょうど千丈ノ滝の落ち口へと歩いて降りられる。すばらしい高巻きのラインどり! 機会があれば真ノ沢林道もトレースしてみたい!と思った。f:id:Kakuremino:20230821225707j:image

 

ちょっと荒れ気味のゴーロ歩きを15~20分で木賊沢出合。本流の右俣へ進む。
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開けたゴーロから森の沢に戻った。
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ゴルジュになり、また連瀑が始まるようだ。小滝が続く。どれも容易に登ったり巻いたり。ただし、結構ぬめっているので、慎重に・・。
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連瀑を終えるとC1745m付近の二俣を経て、沢はゴーロになり、その後、
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ナメ区間になった。とは言ってもところどころにゴーロの堆積があり、千畳みたいな表現は似つかわしくないが。
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多分これが「不動滝」らしい。写真には写っていないが、右岸の四角い岩沿いにⅢ級クライミングで巻いた。f:id:Kakuremino:20230821230006j:image

 

三宝沢出合。右俣の三宝沢は奥が大きなナメ滝になっていた。左俣の本流も滝で出合う。そして、そう、ここからが地味に辛かった・・。
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ずーーーっと倒木の処理。あまり倒木帯を頑張るイメージを持っていなかったので、疲れるし、正直かったるい! あー、もうだいぶ下流で離れていった真ノ沢林道まで戻ろうかなーと思うほど。もちろん戻るなんて選択肢は無いので、粛々と進むしかない。それに「荒川源流点」まで行くのが目的なのだ。頑張る。
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一瞬倒木が途切れた。この小滝は左岸の凹角をエイヤーと登って巻いた。
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C2080m付近で左岸が崩壊してた。
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そしてこれ。C2150mくらいで遡行図で記載されている最後の滝と思しき滝。遡行図見る限りこれを登ったらすぐ「荒川源流点」に着くように読めるけど、まだ10分ほど地味に歩かされる。これまでも遡行図は地形が一致しないところが多く、ちょっとぷんぷんした。ぷんぷんしちゃうのはお疲れモードで余裕をなくしている証左だね。
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やっと着いた「荒川源流点」。ちなみに左右ともに倒木に囲まれている。荒れてしまったらしい。居心地はそれほどよくない空間になったが、もちろん休憩。ところで遡行中にちょっとだけ降雨があったが、ここまでおおむね晴れ。天気がよくもってくれて大変ありがたかった。
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普段なら登山道は使わず沢通しで進むところだが・・、上流も荒れている感じなので、素直にここからは登山道に道を変えることにした。
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真ノ沢にお別れ。
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そこからヘロッヘロで歩き、用のない山小屋は素通りし、やっとこさ、甲武信岳に着いた。登山道の途中からついに天気が崩れ、本格的に雨が降ってきた。雨の山頂だ。
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時間はもう16時前。千曲川源流遊歩道を下山するつもりなので、降雨による増水と日没が心配になってきた。いいだろう。スピード下山モードにスイッチを入れよう。
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千曲川信濃川水源地標」。雨で暗くてピンボケ。f:id:Kakuremino:20230821225956j:image

 

雨は本降りだ。右が千曲川源流。左が登山道。どっちも水が流れてる笑。まぁ増水しても心配はなさそうだ。バーッと登山道を歩き下った。
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沢登りを始めた大好きな奥秩父での、久々のロングな沢ハイキングに、今回は釣りも盛り込んで行けて、とっても楽しかった。行きたいなーと思ってた真ノ沢にやっと行けたし、下山時の雨も瑞々しかった。

今回採った毛木平からの山越えアプローチでの真ノ沢は、荒川と信濃川という二つの大きな川の源流点に行けるという、個人的に超お得なルート。山越えアプローチは山行コントロールの柔軟性が低くなるので基本的に採用しないことが多いけれど、今回はとてもよかった。

ま、悪天でもどうにでもなる山域だからな。なんつーか、計画書の装備欄を空白で提出するのがなんか憚られたという理由だけで、補助ロープ25mと簡易ハーネスを無駄にザックに入れたけど・・、絶対に使わないと分かっているなら、やっぱいらんな。今度からなしにしよう。

 

毛木平(4:40)~十文字峠(6:00)~股ノ沢・真ノ沢二俣(8:00)~千丈ノ滝(11:40)~荒川源流点(15:00)~甲武信岳(15:50)~毛木平(17:35)

装備:補助ロープ25m(不使用)

参考:新版 東京起点 沢登りルート100

ルート☟