隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

南会津・メルガ股沢と袖沢

 

9/17~19で、こないだ泙川に一緒に行ったOさんとMさんと3人で釣り沢行。本当は東北は和賀山塊の渓に行きたかったが台風の影響で取りやめ、天気がよさそうな奥只見近辺にした。

袖沢北沢~丸山岳~メルガ股沢下降、という看板ルートを考えたけれど、最終日に天気が荒れて最後の袖沢本流の渡渉が厳しくなったらヤだなぁと思い、また、3日間エスケープなしでそれなりに行動し続けないといけないので、やめた。Oさんの意見と論点が同じで気が合いますねぇと言い合った笑。

袖沢乗越からメルガ股沢に直接入って遡下降、にした。これなら山行コントロールが簡単だし、環境もイージーだし、好きにできるだろう。行けたらピストンで秘境たる丸山岳も・・・と、「行けたら」なんて言ってる時点で行く気がほぼないのは暗黙の了解なわけ。のんびり釣りして、生活して、山にいて、それで帰る。

1日目は奥只見ダムから袖沢乗越をへて、メルガ股沢を歩いて、釣りして、C970あたりで出合う三角点沢で幕。メルガ股沢は思ったより細く源流然とした渓で、幕営適地が少ない。三角点沢を30秒入った左岸に小さな平坦地を見つけ、みんなで整地して3人が超快適に過ごせる空間をつくった(ただ、真夏は虫が多いかもしれない)。夕飯は僕が食担で、超久しぶりにペミカン、それもバターを使ったペミカンを持参して、豚肉とキャベツのバター鍋。イワナは食う分だけ確保していたが、整地でくたびれてとりあえず酒を飲んだら面倒くさくなってしまい、翌朝リリース・・。

2日目は丸山岳に行くはずもなく釣り。3日目に台風で荒れる予報なので、昼まで釣って、そのまま撤収して袖沢本流まで戻ることにした。昨日釣ったおだやかな小滝の釜ではペアリングなのかイワナが遊ぶようにぐるぐる動き回っている。小雨になり撤収して粛々と歩き、雨はやがてやみ、袖沢乗越を戻り、夕方になって袖沢本流に着いた。少しだけ本流を遡上すると左岸が大きな浜になっていて、わずかながら砂地が露出しているところをまた整地して幕にした。薄く夕闇が迫るなかOさんがさっさと2尾釣って、焚き火で焼き枯らしにした。

3日目は朝起きてイワナの炊き込みご飯食べて、袖沢本流でまた釣り。早々に荒れてくると思った天気は全然快晴でめちゃくちゃ暑い。適当に釣り上がって、昼過ぎに終わりにした。林道から駐車場が近づくにつれ、ついに風が強くなり、突風のようになっていった。

 

林道から袖沢本流に降りた。対岸に袖沢乗越沢(?)がすぐだ。眼球に偏光レンズが付いているのかと思うほど研ぎ澄まされているOさんが、早速魚影を何度も見つけた。

地味にきつい小沢を登ると、C940の小滝から左岸の尾根に踏み跡が付けられていた。稜線付近でやや不明瞭になるが、鞍部には袖沢・メルガ股沢どちら側も赤テープが正しい踏み跡の出入り口を示してくれていた。チェーンスパイクを履いて快適な歩行。メルガ股沢側の出合いは5mほどの小滝をⅢ級クライムダウンだ。

入渓即源流のメルガ股沢。

イワナ。OさんもMさんも簡単に釣っていく。わしゃ素人だがわしでも釣れた。釣りの才能あるね多分。

イワナが遊び回る釜で釣る。

焚き火で焼き枯らす。

 

 

ルート☟(初日の袖沢乗越だけー)