午前中だけ時間ができたので、丹沢に山歩きに行くことにした。足元だけトレランシューズ。8時間くらいはかかるんじゃないかと思い、深夜1時30分起床⇒3時に大倉につき、出発。11時くらいまでになんとか下山して帰りたい。暗闇にヘッデンの光だけ。しんと冷えた静寂の登山道はとてもよい。塔ノ岳手前から雪や凍結がみられ、稜線登山道は3日前の降雪でプチ雪山化していた。日中はぐちゃぐちゃのぬかるみと化し、最悪だろう。やはり深夜から早朝がよい。丹沢山を越え、風が少し冷たい稜線。鬼が岩ではうっすら白み始めた空に蛭ヶ岳が間近に見え、気分も上がる。蛭ヶ岳では、早起きしたご褒美にひょっとしたら、と思っていたとおり、日の出を見ることができた。
蛭ヶ岳で10分だけ休憩。時計をみれば、8時間以内どころか7時間以内も全然問題ない。ひょっとしたら5時間台で下山できるかも・・?とにわかに色めき立った。そそくさと行動再開したが、トレランの真似事で足がいっぱいいっぱいであり、無理をすると太ももがつってしまいそうな気配。早歩き程度にして、走れそうなところはゆっくり走った。朝の登山道はまたきもちよい。完全冬山装備の登山者を何組か抜かしたり、すれ違ったり。普通の恰好でトレランシューズの私は少し不審の目で見られるが、まったく気にならない。それよりせっかくだから5時間59分以内に下山したいんだ。しかし先を急ぐほどに、つりそうになる太もも。
塔ノ岳から大倉は50分かそこらで走り下れるはずだったが、1時間15分かかった。結局出発から6時間10分で下山した。3:15大倉〜5:00塔ノ岳〜5:35丹沢山〜6:35蛭ヶ岳(10分休憩)〜7:35丹沢山〜8:10塔ノ岳〜9:25大倉。大倉尾根では軽く100回以上は「こんにちは」と言った。さすが超メジャールート。ここもやはり深夜から朝までで通過するのがよい。こんにちは疲れた。それにしても、不甲斐ない太ももに悔しいきもちでいっぱいになる。山はまず体力である。こんな体たらくでは厳しい山行はとてもこなせまい。体力強化をやり直しである。いや、そのために来たんだっけ。また機会をみつけて来よう。