隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

尾白川 鞍掛沢~乗越沢

8/24~25 尾白川 鞍掛沢~乗越沢

 

入渓してすぐの女夫滝。f:id:Kakuremino:20190827144337j:image

本谷と鞍掛沢の出合のちょい手前は尾白グリーンのプール。
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鞍掛沢に入るとぐっと水量が減り、輝く水面の緑と木々の葉っぱの緑のコントラストが美しい沢歩きになる。
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鞍掛沢は穏やかな流れの中にいくつかの短いが楽しい小滝をかける。
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乗越沢出合いの滝。ボーっと歩いていると見過ごしてしまうだろう。
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乗越沢に入るとさらに水量も減り、アザミが多くなるものの、しっかりした踏み跡がどこまでも続いている。
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登山道のようなキレイな道で鞍部に至る。
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地味に長い登山道を経て日向山。
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実に久しぶりの大人数での沢だった。とある講習会に臨時講師として参加したのだった。私なんかが講師だなんて・・・と自分でも思わず笑ってしまうが、多少の考えがあって参加したんだよ。

沢登りは独学でやってきたから、自分としては適切だと思って下した判断も、他の経験豊かな講師からすれば適切ではない!と否定されるかもしれない。ぼかぁ所詮独学ですから・・。そんな劣等感?みたいな自己否定感情は根強く、独学もんが人様に教えるような資格はないと考えてきた。そのため、教える、つまり他人に何か影響を与えるような行為は、極力避けてきた。

でもこの頃、いく人かの気心の知れた仲間と話すなかで気づかされた。うぬぼれではないけど、長く、それなりにきちんとやってきた人たちは、最終的には同じような判断や経験値に行きついていって、さまざまなことを共有できる、と。

それで私も人にきちんと教えることができるようになりたいなぁ、とぼんやり思うようになった。言い換えれば、いち独学もん登山者としての自分を、ようやく自分自身が受け入れられるようになった、ということだろうか。

でもやはり初心者の人に何かを教えているとき、自分なんかが言っていることは本当にこの人にとってよいことなのだろうか・・・と無意味に思い悩んだりする。いちいち他の講師に自分が言ったことやったことが適切なのか確認したくなる。

まったくもって自信がない。鏡を通して見えてしまう自分の底の浅さと向き合っているような、何とも言えないネガティブな思い。懊悩そのものだ。時間が必要だ。