4/9 西丹沢・中川川 東沢本棚沢 単独
西丹沢自然教室(8:30)~本棚橋(10:10)~本棚(11:00)~西丹沢自然教室(15:00)
小雨が降るなか着替えて出発。
ツツジ新道を1,000m付近まで登ってから、本棚沢にかかる林道の末端を目指して下降したが失敗し、本棚橋から下方2つ目の堰堤の下から入渓。ガスガスの向こうに25m本棚がうっすら見え出してくるあたりで雨は本降りとなった。
滝を見上げ雨に打たれながら、しばしの悩みタイム。すごい難しいって聞いたけど、この雨で少しは増水しているなか「東京周辺の沢」に書いてあるように中段で水流を横断? そんな真似はできない。崩れたりしてかつてと形が変わったのだろうか。見る限りルートは明らかに左壁通しと思われたが、中段くらいでホールドが全部外傾してて、結局水流を横断しないといけないハメになるのかな。雨も強くなってきて不安が増す。最終的に登る前に心が折れた(最初から登る気なかった)。
左壁なら水流から少し逃げ目に登って落ち口に抜けられそうに見えたが、自分の見立てより昔のトポを優先するという結論に至った。
雨だし練習で来たんだしと割り切り、巻き上がってロープフィックスし、アセンダーを付けて登った。
(フィックスなので本来の難しさとは異なると思うが、)ルートは思った通りの左壁のラインで、登攀自体もさほど難しいものではなかった。そりゃそうだ。確信をもってそう思っていたんだから。それでも行けなかったというのは、今日はそういう日じゃなかったってことだろ。雨も降ってるし。
2回ラインを変えて目的だった「濡れ登攀」の練習をして、落ち口でダラダラ時間をつぶした。こんな雨じゃ涸棚は涸れてないだろう。心も折れたことだし、左岸を適当に登り返しツツジ新道に出て、さっさと下山した。
(余談:あとで聞いた話ですが、涸棚は上部のキースタンスが欠けて無くなり、難しくなったそうです。)
ガスに浮かぶ本棚。トポの写真ではしとしとだったが,それなりに増水しているように見えた。
ルートはこのとおり左壁に見えたが・・。見上げる限りそれほど難しそうには見えなかったが,ちょっと壁をさわってみるだけでもヌメりがすごい。タワシは必携。軍手でこすっても顕著にヌメりが取れる。
これを横断はちょっと。平水なら行けるのだろうか。しかし,左壁のほうが自然な気がするが。いつかまた行くことがあったら,その横断というのがどんなものか試してみたいが,再び行くことはないかな。
上部の左から右へのトラバースの箇所に,なんとリングボルト。まだ新しく,去年か一昨年に打たれたのだろう。ゲレンデ化とはこれかと思った。良くも悪くも丹沢所以だろうか。