7月にアプローチ敗退した大源太山・αルンゼ。季節が10月となり、前回一緒に行ったSさんと再訪した。しかし、今回もまたαルンゼのラインをきちんとトレースすることはできず、中途半端な藪漕ぎで稜線に上がることになった。登っているときはラインがよく分からなかったが(ここはどこなの? まさかγルンゼなの⁈ などなど)、帰宅して調べてみるとどのように間違えたか分かった。藪漕ぎ三昧はこれはこれで結構楽しかったが、なんとも言えないイマイチさに笑ってしまった。たまにはこういう時もあっても・・、まぁいいかな。
正しいラインは、βルンゼから登って左のαルンゼにトラバースし、αルンゼを稜線まで。そして私らがたどった藪のラインは、βルンゼから登り出し、そのまま直上して藪に突入、行き詰って藪をトラバースしてαルンゼの上部に出て、また藪漕ぎで稜線。微妙に正しいラインの付近をウロウロしていた。
よい藪漕ぎの練習になった・・(⁈)
登攀データ
中段バンドまでフリーで登りロープを出す
1p:βルンゼ右側の岩を45m
2p:βルンゼ上部の藪を40m
3p:藪を左にトラバース10m(ちょい悪の露石帯があり短く切った)
4p:藪を左にトラバース25mでαルンゼ上部に出る
5p:αルンゼ右の藪を45m
6p:さらに藪を15mで稜線、そこから1分で山頂・・・
山頂につくと時間はもう14時を回っていた。時間がかかってしまったが、七ツ小屋山から謙信尾根を紅葉の縦走をして下山したいので、スタスタ歩き出した。ガスがかかってしまって大源太山のマッターホルンな姿をくっきり見ることはできなかった。しかしその分、ときどき降り注ぐ陽光に照らされ光輝いている笹原や、夕日に赤く染まっていく巻機山の方の稜線が見れた。ドラマチックな風景を堪能して歩けたので、なかなか満足。
林道ゲート(6:50)~大畠沢出合(8:25)~1215m二俣(9:30)~中段バンド取り付き(10:45)~山頂(14:20)~林道ゲート(18:30)
装備:ダブル50m、ハーケン・ハンマー、カム(0.5まで)・ナッツ・ボールナッツ(ボールナッツ以外は使えるところがなく、藪支点用にスリング多めがよいと思います)
ルート☟