隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

湯河原幕岩・悟空スラブ

なんだかクライミングがしたくなり、1年以上ぶりに岩場に行った。まだ少し適期には早い湯河原幕岩。何年振りだろか・・。何回も何回も運転してきているというのに、海沿いを走っているとき「こんなとこ走ったっけ。伊豆にいっちゃうんじゃないか?!」などと軽く焦った。何もかも忘れていた。

ところで、ふと「悟空スラブ」も「幕山山頂」にも行ったことがないなぁと思った。何かもったいない気がしてきた。ネットで検索したところ3p100mくらいの簡単なスラブから、藪漕ぎで登山道に出て、山頂まで登っているようだった。スラブ、藪漕ぎ、山頂。えー、いいじゃん。湯河原は岩場へのアプローチが近すぎるので、駐車場から悟空スラブを経て山頂に行って、帰ってきて、それから支度して登りにいけば、よいアップ・・というか、朝の湯河原幕岩散歩になるじゃん、と思った。

 

スラブ用にクライミングシューズ、藪漕ぎ用に軍手、あと携帯、という身軽スタイルで出発。踏み跡をたどって悟空スラブの基部。うーん、昨日の雨でまだ濡れている・・。踏み跡もグズグズだったからなぁ。まあいいでしょう。f:id:Kakuremino:20201109204603j:image

1p目のアンカーが右に。流石とてもキレイに整備されている。スラブの露出面は思った以上に左右幅が狭いが、なにか可愛らしいスラブである。
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2p目の終了点。スラブはここから左側に変わる。f:id:Kakuremino:20201109204607j:image

左に乗り換えると核心ピッチらしく一番キレイなスラブになっていた。両岸から藪が迫ってはいるが、角度もあってなかなかよいスラブ。湯河原のスラブらしいスラブ。f:id:Kakuremino:20201109204546j:image

あっと言う間に3p目の終了点。思ったよりは長さもあり、なかなか満足。
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終了点から振り返ると朝もやに光る海と、湯河原の町。
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終了点からは藪漕ぎ。グズグズの土壌から小規模な露石帯を抜けると、南国的なまとわりついてくる系の藪漕ぎ。昨日の雨で全体的に濡れていて、下半身びしょびしょになってしまった。汗もびっしょり。軍手もってきてよかったー。
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登山道に出た。いかにも里山って感じの登山道でとてもよい。お散歩コース。
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登山道に出て3分で山頂。いやー山頂だぁ。626mもあるとは知らんかった。駐車場が200mくらいだから、400m以上登ったんだ、と知って「お~」と思った。なぜか得した気分。
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帰りのトレイル歩きもよい散歩になる。また海と湯河原の町がよく望めるビューポイントがあった。
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それであとは、桃源郷や梅林ボルダーの乾き具合を見て、駐車場に戻って2度目の朝ごはん。

7時半ごろ駐車場を出て、山頂が8時半くらい、駐車場に戻ったのが9時すぎ、だったか。1時間半でいろいろできて体も温まるので、これはよいなぁ。毎回やってもよいなぁと思った。こういった散歩は心をフラットにするためにもよい気がする。

その後。あとから到着したY君たちと合流してボルダリングしてからリードクライミング。どちらも超久しぶりだったので、きっと何も登れまい・・と思っていたがボルダリングで3級が登れて、とっても嬉しかったな。クライミングが楽しい、そんな気持ちで登れたのはとても久しぶり。湯河原幕岩大好きになっちゃった。また来よう。