御沢野営場(5:50)~タカツコ沢出合(6:25)~飯豊大滝(8:45)~C1190m二俣(11:40)~稜線登山道(13:20)~三国岳(13:35-13:50)~起点戻り(15:45)
装備:ダブルロープ50m、補助ロープ20m、カム少し、ハーケン・ハンマー
メンバー:Nさん、Iさん
ルート☟
林道から登山道を歩き、堰堤を越えた渡渉点から入渓した。
左岸にタカツコ沢を分ける。
意外に両岸が高くなり、いい雰囲気出してくる。
8mほどの滝が迎えてくれる。が、これどうやって登ったか全く記憶にない! 右をへつった気もするが、左をへつった気もする。なんてこった記憶喪失。でも簡単だった気がする。
これは覚えてるわ。いや覚えてなくても、どう考えても右を登っただろ。
こちらを越えるとごく短いゴーロ区間を挟み、
奥に15mほどの逆くの字滝が見える。下段は右を登り、水流を渡って、上段は左を登る。上段だけ念のためロープを出した。結果としては簡単だったが。
ほぉ、大滝つまり飯豊大滝まであと1.5kmらしい。え、まだ1.5kmもあるの?!
これは足が立たない深いところから岩に乗り上がるのが大変で、Nさんがドボンするのを見て性格の悪い私がニヤニヤした、の図。
小規模だが微妙に泳ぎが必要なゴルジュになる。泳ぎ拒否の私はIさんに行ってもらって引っ張ってもらおうと思ったが、それもなぁと思い直して、渋々短距離泳いだ。
ゴルジュ突き当りは右岸巻きした。小さく巻くエクストリームラインも見出したが、例によって安パイな選択を優先し、人跡を拾って大高巻き。20mロープで2ピッチ登り、かなり古い残置スリングがある木。そこからトラバースし、最後は懸垂下降10mくらい。
「長滝」らしい。見てのとおり左壁を快適登攀ってやつ。
長滝のつづき。
長滝を越えると左岸から滝見道が下りてきて、ここからは沢を行かすようだ。アホほどペイントが施され、絶対に道迷いさせまいという整備者の気概を感じる。いや別にそうでもないか。
やがて小滝の向こうに、
「飯豊大滝」につく。「飯豊」なんて名前についていると身構えてしまうが、ちょっと景勝地って感じの佇まいである。そして弘田さんが登ったように右壁際が登れそう。登れそうなんて言ったけど、私たちは巻くんだけどね。右岸の藪がよく踏まれている。
次は岩盤が滑らかにえぐられた滝。出だしの一歩が傾斜が強いスメアリングが求められる。オブザベしている青いIさん、ふむふむと聞いている赤いNさん、の図。
これは左だね。
これは右だね。
これは左だね。
と、この写真を撮ったところで、カメラの充電が切れた・・・・・。防水カメラゆえに濡れており、その状態で充電するのは望ましくない、というか、充電しようとしたがうまく充電されない。カメラが壊れたら大ごとなので諦め、以降はiPhoneで写真を撮る。充電忘れてたなんて残念だよ。
5~6mくらいの大岩が挟まっている。ボルダリングしようと思って近づいたが壁際が深くて足がつかない。右側が登れそうだったが水から離陸できずに断念。水流をステミングで登った。
大岩を越えるとなんかゴルジュになった。これは滝芯も登れそうだったが安パイに段々状の左壁。
転石が詰まってできた滝。
そして2mほどのCS滝。これが今日の核心になった。
私がCS左を登った。右手はCSのサイドガバをガストンでもち、左手をプッシュで添える。左足を左壁のスタンスに超ハイステップ。離陸し、右足をCS左側に当てて、一気にマントルを返す。左足に乗り込めればあとは楽勝。ボルダリングで5級くらいか。私ががんばって登れたので、後続の二人を確保し、大いに楽しんでもらう。NさんはCS左を渾身の両手プッシュで2トライでずり上がってきた。そして、IさんはCS右。水流を顔にもろ浴びながら上半身を溝にスタックさせ、いろいろと呻きながらずりずりやって楽しんでいる。その姿はさながら豪快な打たせ湯に恍惚の表情を浮かべている修行僧のようで、夢に出てきそうな光景だ。全力腰がらみビレイ中で写真がないのが惜しまれる。このCS滝は「打たせ湯の滝」と勝手に命名した。
「打たせ湯の滝」からすぐにC1190m二俣。右俣へ向かう。
右俣はグッと水量も減り、V字に小滝がずーっと続く。小難しいのから簡単のまでまんべんなく沢山登れますね。一個ぬるっぬるの6mくらいのでミシンを踏みましたが。
やがてC1380m二俣をNさんの指示で左へ。沢は藪が覆いかぶさるようになり粛々と進んでいくと、
小さな凹地で沢形が消えた。そこからもうっすら踏まれていて辿れる。5分で、
稜線登山道に着いた。そしてここから15分ほどで、
三国岳の避難小屋。天気はよくもってくれたが、予報どおりついにガスに覆われてしまい、ここから飯豊本山方面を眺めることはできなかった。まあいいでしょう。あとはバーっと下山しておわりとなりました、とさ。
そして喜多方近郊の山行のあとには、かくのごとき可能な限り早下山して、これを食べにいくわけですよ。そう喜多方ラーメンをね・・。
おわり