隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

丹沢・女郎小屋沢

 

下降点。女郎小屋沢を臨む川原にお花が手向けられていた。手を合わせた。
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入渓してすぐ出てくる堰堤は、ピンクテープに従って左岸をトラバースする踏み跡から巻いた。
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2m滝。最初の滝。
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3条15m。巻けるものは巻く方針なので、右岸巻き。落ち口へのトラバースは根っこが掘り起こされていて持ちやすい。
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3条15m落ち口には残置スリングがあった。
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そのあとは小規模な連瀑。適当に越えた。
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両岸がすっかり狭くなった。突き当りで本流は左に曲がり、
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10m滝。水流左側を登った。手が冷たい。
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10m滝上に5m滝。記憶にないので簡単に登ったのだろう。
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すぐ短く綺麗なナメになり、
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C715m二俣。右へ。
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遡行図を持ってくるのを忘れたんだけど、あそこに明瞭に見える滝場の連続から、野猿棚とやらに辿り着いたと確信した。全部で5段構成というが、段ごとに若干離れているので、一つの滝という感じはしない。小滝の連なりといった感じ。きっと小悪いんだろう。よし!気合を入れた。
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5段目6m、4段目8mはともに右壁。思ったよりホールドが細かく、テクニカルな感じで登った。5段目のほうが難しく、一回残置ハーケンでセルフをとってムーブを探ったりした。鉄の杭みたいなのが刺さっていた。写真は5段目落ち口から4段目を見やったの図。
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少し離れて3段目7m。倒木があるらしいがなくなっている。これは完全なシャワークライミングになる。いやぁ、10月末だしシャワーはちょっと・・。左岸巻きを探るが草付きの急斜面トラバースはう~む、不可。しかも草付きはスラブに張り付いているだけなので悪絶ってやつ。右岸は・・。軽く上がってみるとバンドが落ち口に伸びている。が、なんか手がかりがイマイチでズルズル滑りそう。却下。結局のところ直登するのが一番無難と結論し、渋々取り付き、シャワーを存分に浴びながら登った。
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その奥に控える2段目15m。これは最初の10mくらいは傾斜が緩く容易。落ち口へ抜けるラスト5mくらいが立っている。最後は水流ど真ん中を登って抜けた。f:id:Kakuremino:20221029134606j:image

2段目落ち口から見下ろす。
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最後の1段目8m。左は逆層で悪そうなので、右の流水溝みたいなルンゼを登った。
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野猿棚を終え、休憩。体が冷え切ってしまったので、雨具を着て、お腹は全く減ってなかったが行動食を食べた。向こうを見やると、奥がすごいV字になっている。
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圧巻の緑のV字に入っていく。CS5mはステミングから右抜け。残置は見なかったが、探すつもりがなかったからで、本当はあったのだろう。幅が広くてバランスが少々とりづらかったが、要所でガバがあって助かった。
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奥にCS7m。これは岩の下を潜って穴を抜ける、みたいな登り方と聞いたが、そんな怖いことはできず、CS5mと同じくステミングで上がって右抜けした。
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いよいよ女郎小屋乗越が眼前になった。杖を拾ってヨロヨロと詰め上がった。
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女郎小屋乗越。狭い!
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小川谷下降は選ばず、女郎小屋ノ頭を目指して悪い登山道を登った。出だしでは残置ロープがあったが、急斜面でボロボロの花崗岩ザレなので、チェーンスパイクを履いていなかったらかなり怖そうだった。
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女郎小屋ノ頭。探したが三角点など見当たらず、この木を今日の山頂にした。静かな山頂だった。
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下山は左岸尾根。C836峰との鞍部に大きな樅の木。抱き着きたくなる雰囲気があった。
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それ以降、尾根は防護柵だらけになって大変に歩きづらい。適当に対処して出合に下山した。下山の詳細に興味があればヤマレコのGPSを参照ください。
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ユーシン渓谷駐車場(7:25)~出合(8:30)~野猿棚(9:40)~女郎小屋乗越(11:15)~女郎小屋ノ頭(11:35)~出合(12:40)~起点戻り(13:35)

装備:ダブル30m*1、ハーケン・ハンマー(不使用)

遡行図:丹沢の谷200ルート

ルート☟