隠レ蓑

お山の日記と、日々の懊悩

一ノ瀬川・水干沢~笠取山

4歳の息子を連れて多摩川源流の一ノ瀬川・水干沢。自宅の近くを流れるあの大きな多摩川が一滴のお水として生まれるお山に、小さな冒険。いや私にとっては、15kgの息子+荷物を不安定なベビキャリで担いで、絶対転ばないで沢歩きする日帰りの試練(?)笑。いや…

南日高・コイボクシュメナシュンベツ川~楽古岳

お山では初めての北海道に行った。夏季休暇を利用して9/22~27・・、2泊3日でフルに動けるようにその前後の日に飛行機を手配して、計5日間。しがない会社員にはなけなしの5日間だったが、雨続きで、9/23は終日雨、9/24に半日だけ小樽赤岩。9/25に日帰りで南…

南会津・メルガ股沢と袖沢

9/17~19で、こないだ泙川に一緒に行ったOさんとMさんと3人で釣り沢行。本当は東北は和賀山塊の渓に行きたかったが台風の影響で取りやめ、天気がよさそうな奥只見近辺にした。 袖沢北沢~丸山岳~メルガ股沢下降、という看板ルートを考えたけれど、最終日に…

片品川・泙川

ゲートに車を停めてかったるい林道歩きを1時間半。「平滝」というきれいな滝を見たいと言って、その下から入渓した。「泙川」って以前は地形図で「たにがわ」とルビがふってあったが、今回見てみたら「ひらかわ」。どうなってるんだろ?ひらかわの間違いだっ…

上高地散歩

雨上がりの上高地。河童橋から霧にけむる山嶺を見上げる。予報はいまいちだったけれど、空はこれからどんどん晴れてくる雰囲気がする。思ったよりいい感じ。 明神池の手前にある嘉門次小屋に何となく寄ってみたが、まだ開店前。いつかここでゆっくりしたり、…

瑞牆山本峰南壁・トムソーヤの冒険

瑞牆山荘から登山道を歩いて、途中にあった見晴らし台で誰もがするように、ありきたりな一枚の写真を撮った。 「トムソーヤの冒険」というルートがあるんじゃなくて、瑞牆山本峰南壁というエリアの洞穴ルートからダルマフェースにつなげて山頂まで登るのを称…

鶏冠谷右俣

3か月ぶりの沢登り復帰で鶏冠谷右俣に行った。 訪れるのは2回目。初めて行った時と同じく、ヘルメットのみの軽装でお散歩モード。 前夜は深夜2時ごろに道の駅みとみに入って、1時間ほどパートナーのOさんと飲み会。久しぶりに一緒に山に入る相棒と色々と語り…

南相木村・村界南尾根

まったく知らなかった里尾根をAさんに紹介してもらって、一緒に散歩してきた。南相木村と川上村の村界尾根である。馬越峠~御陵山~オソネ~高天原~南相木ダムに下山、というルート。私にとっては2か月ぶりに一日フルで、そして人と一緒に入るお山。 ブヨが…

奥秩父・雁峠~雁坂峠

広川沿いの登山道は開放的な緑あふれる谷間の散歩だ。広々した源流から軽く笹原をトラバース気味に登ると雁峠につく。昼には帰らないといかんので、三角の形をした笠取山は残念ながら割愛。雁峠から雁坂峠の尾根歩きは、笹原や、シラビソの立ち枯れや、苔む…

丹沢 寄~鍋割山ハイキング

家から1時間で来れる静かな近場で、朝だけの山歩き・・と思って。でもな、登山道は暗い杉の植林、じめじめした地面、そして、そう、ヒル・・・。う~~む。30数年ぶりの鍋割山、次に来るのはまた30年後かな?! ほぼ休まず歩き続けてたのに、5か所もやられた…

丹沢 寄~檜岳ハイキング

一か月半ぶりのお山は寄から檜岳山稜のかるーいハイキングです。寄大橋からスタート。寄沢登山道~雨山峠~雨山~檜岳~秦野峠、ここまで登山道で、あとは林道を寄大橋に戻る。4月の沢で右手をケガをして手術とか色々ありましたが、つい数日前になんとなくケ…

懊悩

C650付近 衝撃 4/23(土)9時20分ごろ、西丹沢・玄倉川、モチコシ沢から一本下流側の沢にいた。女~~~沢である。遡行開始から約1時間。F1の15m滝を右岸から巻き上がり、小滝がつらなるC650付近に至った。まだ下流域のなんでもないところだ。 右岸側を一段…

丹沢・ヒイチ沢

ヒイチ沢は8年ほど前に行ったことがあり、丹沢らしからぬ圧倒的な側壁をもつゴルジュにいたく感動して、以来丹沢で一番のお気に入りの沢だった。いつか再訪したいなぁと思っていた。あと、この沢には落とし物がひとつあって、それがちょっぴり心に引っかかっ…

奥秩父・中ノ沢~青笹尾根

名前のとおりナメが連続するナメラ沢と、原生林や笹原が美しい峠沢沿いの登山道、ポピュラーなこの2本に挟まれているのが「中ノ沢」である。中ノ沢は沢登りの記録をまったく見ない。たしかに地形図を見ると源頭は崩壊記号が多く、沢は荒れて埋まっていると思…

奥秩父・鶏冠谷左俣

鶏冠谷出合。水面は微妙に凍っていたが、さっそく踏み抜いた。 10m魚止ノ滝は右巻き。5mmのダイビング用ネオプレンソックスに1サイズ大きい沢靴を履きチェーンスパイク・・、ではまともなクライミングはできそうにない。 ゴーロからナメに。両岸が立ってくる…

東丹沢・ヤゲン沢左俣

札掛森の家駐車場には、宮ケ瀬湖経由の林道が閉鎖されているので、ヤビツ峠経由で行く必要がある。なのに何故か宮ケ瀬湖に着いてしまい、来た道を全部戻る羽目に。朝から大失敗だ。とてつもなくタイムロスして駐車場に到着した。 10時過ぎにやっと出発し林道…

房総・湊川本流~高宕川~志組川

いまの時期、日照時間は6時半ごろ~17時半ごろの約10時間です。長い距離を歩きたいと思ってはいますが、房総とはいえその10時間以内で山行をおさめようとするなら、私には30kmくらいまでの行程がせいぜいです。沢と沢以外の割合にもよりますが、それなりに疲…

房総・袋倉川西股

南房総の地形図を見ていたら袋倉川西股のダムの上流に興味を覚えた。手元の書籍(「決定版!千葉の滝めぐり『房州の滝』」、房日新聞社)を見たところ、ダム手前の支流セーナ沢と東股が掲載されていた。ダム上流の記載はない。ネット検索でも同様だった。わ…

房総・三間川~小糸川源流左俣

行きは小糸川支流の三間川を三島湖から源流まで遡行。安房高山まで。帰りは小糸川の左俣源流から豊英湖まで下降。沢を15kmくらい歩けるプラン。 三島ダムにあるトイレ付駐車場を出発した。奥米隧道を抜け4㎞ほど歩き、廻田橋という車道と吊り橋と新旧の橋が…

足柄・狩川左俣

C550付近の印象的な三角岩 丹沢の南、足柄の山域で唯一沢歩きができそうなのが狩川です。親子で初めて金時山を登ったのがきっかけで足柄に興味を覚え、ピックアップしたこの冬枯れの里沢にさっそく出かけました。とはいえ、全域で林道が入り乱れ、地形的にこ…

足柄~箱根外輪ハイキング

2021/12/18 足柄の歴史に親しむハイキングみたいな・・・感じ? 伊豆箱根鉄道大雄山駅~矢倉岳~足柄峠~金時山~明神ヶ岳~明星ヶ岳~塔ノ峰~上水之尾用水溜池~JR小田原駅西口。超久しぶりに電車の小さな旅。40km弱歩いて疲れた。 ☟ルート

男三世代で金時山

父と息子と僕と、男三世代で初めての登山。 いつまで三人でこんなふうに歩くことができるだろうか。 70の半ばになった父の歩みに気を配りながら思う。 でもさ、ちゃんとした登山じゃなくてもいいんだよ。そうだな。 里のちょっとした自然のなかを散策するの…

海谷・旗振山右稜

732高地で右岸によく見えるのが旗振山だ。初めて見たとき感じるものがあって、その頭まで行ってみようと思っていた。大系によると右稜はかつて壁を登ったあとの下降路として使われていたという。確かに藪のラインは明瞭だ。取り付きから頭まで標高差約300m程…

海老嵓西壁第二フェース・心岳会ルート

海川の沢歩きと、意外に硬い花崗岩のクライミング、そしてキノコの旅。 朝日の海川 西壁第二フェースが眼前に迫る 二ルンゼ出合から第二フェース 二ルンゼを登る 海川を見下ろす 1p 松の木テラス 2p 3p 4p 5p 同ルートを下降 ルンゼを下降中に壁を振り返る …

白神山地・暗門~赤石川~大川

10/22(1日目) 暗門川~西股沢 9時半ごろ駐車場を出発した。遊歩道を歩き出し暗門滝へ。昨日それなりの雨だったようで沢はいくらか増水していた。今日も曇りから雨になる予報だ。下流から第三、第二、第一と数える3つの滝はとても見ごたえがある。第二の滝…

雨飾山 フトンビシ右岩峰中央稜

「布団菱」という訳の分からないネーミングは以前から気になっていた。偵察がてら見に行こうと思って、2か月前の8月に荒菅沢を遡った。しかし時期が早すぎて、ゴルジュは崩壊した雪渓で通過できず、フトンビシの岩峰に近づくことができなかった。まぁいつか…

五郎山南壁どまんなかルート

先日、Aさんがまた新たに開拓したルートを登ってきました。Aさんと私、Nさん夫妻の2パーティです。 ガスに包まれた登山道が朝日に照らされて、なかなか幻想的なアプローチ。 取り付きは登山道コルから少しだけ登ったところです。 1pは20mくらい。トラバース…

吾妻連峰・間々川

昨年9月に松川を遡行した。が、日帰りだったので、火焔滝・剣急滝・燕滝と巻いたところで時間切れとなり、そのまま登山道にエスケープして下山したのだった。それでもとても満足した山行だった。ただ、松川の山行を思い出すたび、松川の上流、間々川もきちん…

鳥海山・檜ノ沢(ひのそ)

あ~いつか行きたいなぁと思っていた鳥海山。シルバーウィークは穂高の予定が地震でダメになり、とりあえず東北に行こうと思って準備してみたが、行先が決まらない。あそこもここも、と候補が沢山すぎて絞れなくなってしまったのだ。妻が、だったら前から行…

栗駒山・産女川

・・・・・ 栗駒の名渓である産女川は、2008年の岩手・宮城内陸地震により甚大な被害をうけた。渓の800~850m左岸側の山体で1,000m付近を起点に大規模な地すべりが、また周囲でも斜面崩落などが発生し、土石流で1.5㎞下流まで土砂に埋まったという。当然なが…